« 「Web 2.0」って一体!? | メイン | ライブドア事件について思ったこと »

「閉じているウェブ」と「開かれているウェブ」

前回は、「Web 2.0」って一体!?という切り口で書いてみましたが、今回は、さらに掘り下げて、「閉じているウェブ」と「開かれているウェブ」について
考えてみたいと思います。

「個人ウェブサイト」 = 「Web 1.0」
      「ブログ」 = 「Web 2.0」

上記の対照図は、前回、「Web 1.0」と「Web 2.0」の違いについて例として挙げたものです。

この例は、前回取り上げた、Web 2.0:次世代ソフトウェアのデザインパターンとビジネスモデル(前編)から、引用させていただいたものです。

まず、「閉じているウェブ」という概念は、上記の例では、従来型のホームページである、「個人ウェブサイト」に当てはめることができると考えます。

「個人ウェブサイト」というのは、とても個人的な目的のため作られるので、作り手はひとり、コンテンツもそのホームページの中だけで読まれれば良いので共通のフォーマットは持たず、また、情報は一方に対してのみ発信されます。

つまり、コンテンツがホームページの内側で完結しているので、「閉じている」と形容したわけです。

それに対して、「開かれているウェブ」は、上記の例では、「ブログ」に該当します。

「ブログ」は、同じように個人の情報を発信するための作られるものですが、その人が書き込みをするときに、関連する他人のブログの書き込みに対してトラックバックを送ったり、ブログの更新情報の概要を共通のフォーマットでネット上に発信することができ、また、同じくトラックバックを受け取ったり、読者からコメントを書き込んでもらうこともできます。

つまり、コンテンツを他のサイトのコンテンツと関連付けたり、一人が書き込んだ内容に対し他者がコメントすることによって、共同でコンテンツを作り上げていくので、「開かれている」と形容したわけです。

「個人ウェブサイト」は、インターネットという広い宇宙の中で、孤立した存在であるのに対し、「ブログ」は、「ブログ」同士が連携することによって情報と情報とを結ぶ「拡がり」を持っています。

それでは、ウェブマーケティングの世界に立ち戻って考えてみましょう。

「閉じているウェブ」と「開かれているウェブ」。
どちらが、より効果的だと言えるでしょうか?

ひとつ、良い例がありますのでご紹介します。

Amazonというアメリカの会社があります。
「本やCDを購入する時には必ず使う」という方は、かなり多いのではないでしょうか?

Amazonは、ドットコムバブル崩壊後、ほとんどの企業が姿を消す中、大成功を収めた数少ない企業のひとつです。

つい最近まで、「インターネットで本なんか売って儲かるはずがない」とまで言われていた会社ですが、大成功を収めた現在では、「Web 2.0」的な企業の代表格と言われています。

Amazonで商品を購入したことのある方はお分かりかと思いますが、Amazonでは、商品のページの下のほうには、必ず「カスタマーレビュー」が掲載されています。

この「カスタマーレビュー」には、商品を購入した顧客が、その商品に対する感想を自由に書き込むことができるようになっています。

私なんかは、この「カスタマーレビュー」に影響されやすいので、下の方までじっくり読んでしまいます。

実は、この「顧客の使用感想」は、消費者の購買意識に強く影響することが分かっていて、ウェブマーケティングの世界では常識となっている非常に強力なツールなのです。

この「カスタマーレビュー」のシステム、何かに似てるな、と思いついたのが、「ブログ」のコメントです。

両者とも、対象となるコンテンツに対して、自由に感想を書き込むことができる。
自由に、しかも簡単に書き込むことができるので、コンテンツに「拡がり」が生まれてくる。

つまり、「開かれているウェブ」ということが言えるのではないでしょうか?

他の企業が「顧客の使用感想」を苦労して集めているのに対して、Amazonでは、顧客自ら感想を書き込んでくれるので、更新作業は不要な上、Amazonが何もしなくても、コンテンツを常に新鮮な状態に保ってくれているのです。

これは「開かれているウェブ」が示している、ひとつの方向性ではないでしょうか?

最後に、switchで制作させていただいたサイトの中に、「カスタマーレビュー」のシステムをブログのコメントで代用した実例がありますのでご紹介させていただきます。

ドイツ・マリエン薬局メディカルハーブショップ
ドイツ・マリエン薬局ホメオパシーショップ

両サイトともに、ポイント制度と組み合わせて、毎日たくさんの「カスタマーレビュー」を書き込んでいただいています。一度のぞいてみてはいかがでしょうか?